根本 香さん 31歳
Profile
大子町袋田出身。茨城県立山方商業高等学校を卒業後、電子機器部品工場へ勤務。その後、セレクトショップの店員を経て、中学時代から交際していた男性と結婚し子どもを2人出産。夫の実家の家業を手伝いながら、現在は飲食店でパートアルバイトをし、子育てもする傍ら、「駅前☆ラウンジ」の支配人を務める。
ーQ.今のご職業について教えてください。
ーA.大子町にある「フランボワーズ」というカフェレストランでパートアルバイトをしながら、仕事とは別で、大子町出身、在住のクラフト女子による手作り市「駅前☆ラウンジ」の支配人を今年の1月からしています。
ーQ.「駅前☆ラウンジ」の活動について、詳しく教えてください。
ーA.大子町駅前にあるシェアスペース「daigo front」で、月イチで開催されるクラフト市です。
「駅前☆ラウンジ」は、大子町出身、在住の女性クラフトワーカー10名(自分を含む)とNPO法人まちの研究室の齋藤真理子さんで構成されています。大子町内出身のプロのクラフトワーク作家さんを含め、どう活動したら良いか分からない作家さんの活動の支援をしています。大子町全体、メンバー全員で切磋琢磨して作家意識を高め合っています。
毎月テーマを決めて作品づくりをすることで各々のスキルも上がっています。また、イベントではワークショップやトークショーを取り入れるなど、女性の活躍する場を増やし広げていきたいと考えています。このイベントを通して、別なイベントへの出展をスカウトされた方もいました。
ーQ.「駅前☆ラウンジ」の支配人をされていて、やりがいを感じるのはどのような時ですか?
ーA.まず、自分も布小物を作るので、その自分の作った作品を手にとってもらえる瞬間が見られることや、仲間と楽しく成長できることがこの活動をしていてとても楽しいと感じる瞬間です。
また、支配人という立場になってからは、作家さんたちみんなの作るモノを見たり、励ましたり、バックアップしていくことにとてもやりがいを感じています。作家さんはみんな、家庭も仕事もあって日々フル活動している中、一生懸命に制作の時間を作って作品づくりをしていますから。
ーQ.「駅前☆ラウンジ」の支配人になったキッカケは何ですか?
ーA.町役場で、「女性が活躍できる場づくりをできる人を探している」と私に声を掛けていただきました。
ーQ.ターニングポイントとなった出来事はありますか?
ーA.大子町の「丘の上のマルシェ」というイベントをやっていることを知って、自分の作った作品を持って代表の方に会いに行ったことです。
その当時は、まだ本格的に作家活動をしていなかったのですが、知り合いに「丘の上のマルシェ」の話を聞いて、是非自分も出展してみたいと思いました。どうしたら作家活動ができるのか、自分の作品をバッグにたくさん詰め込んでイベントへ出展できないか直談判に行きました。
ーQ.「人生を豊かにする」うえで、日頃大切にしていることは何ですか?
ーA.「楽しむこと」です。もっと自分のやりたいことに素直に。
ーQ.10年後どこで何をしていたいですか?
ーA.「駅前☆ラウンジ」が続けてられていて、若い女性の活躍できる場ややりたい事、やれる事を見つけられる場になっていて欲しいです。
《 茨女レポーターVOICE 》
「今、自分のやりたい事に素直にできていますか?」という問いに対して、「ちょうど真ん中くらいです。仕事と家庭と作家活動と『駅前☆ラウンジ』…こんなに、やりたいことに素直に没頭出来るのは支えてくれる家族がいるからです。夫もやんちゃな息子2人も、『ママ、お店やさん頑張ってね』と応援してくれます。家族の支えがあるから頑張れます。」と答えてくれました。諦めずに自分のやりたい事を実現するため日々努力するその姿は、多くの女性に勇気を与えてくれる存在だと感じました。(茨女レポーター:川井 真裕美)