加藤 浩子さん 52歳
Profile
茨城県鉾田市出身。
茨城県立鉾田第二高等学校卒業、高田馬場へ和裁士として和裁所に住み込みで働く。
その後、身体を壊し茨城へ帰省。養生しながら地元の企業へ就職し、事務職に就く。そこで出会った旦那様と結婚。子育てをしながらお裁縫の内職や飲料メーカーの営業、事務職、食品メーカーの営業など様々な仕事を経験。現在は子育ても落ち着き、高校生の頃の夢だった役者の道へ。
2012年〜「劇団いばらき」の団長として活躍する傍ら、調味料メーカーの営業として務める。
ーQ.加藤さんは、とても色々なご職業を経験されていますが、最初の夢はなんだったんですか?
ーA.小学生の時から『藤山寛美』が好きで、高校生の時演劇部に入り役者になり演劇を続けたかったが親に反対されてしまいました。
それと同時に、美容師にも憧れていたのですが、親戚に美容師さんがいて、『手荒れがひどく体力勝負の大変な仕事だから』と反対されてしまい、次に好きだった和裁のお仕事を選しびました。そして、東京の高田馬場にある和裁所に住み込みで和裁士の職に就きました。
ーQ.和裁士のお仕事は、その後どうされたんですか?
ーA.和裁士の仕事は、とても身体を酷使する仕事なので、仕事を始めて半年で身体を壊してしまい、茨城へ帰ってきました。
その後、地元の会社へ勤めて18〜19歳は事務職をしていました。
ーQ.都内へ行った経験から、茨城へ帰ってきてみてどういったことを感じましたか?
ーA.時間に追われることなく、穏やかに過ごせます。都内と茨城では、同じ24時間でも違って感じます。
ーQ.茨城オリジナルの良さはどこだと思いますか?
ーA.穏やかで過ごしやすい。海があり山があり土地が肥え、食べ物が豊富で美味しい。自然たっぷり。
古き良き伝統がある反面、つくばのように最先端もある。時間の流れがゆっくり感じる。田舎特有の人との繋がりが暖かいところです。
ーQ.今から行くとしたら、茨城県内のどこへ遊びに行きたいですか?
ーA.県内の美味しいものを食べ歩きツーリング。
ーQ.ツーリング!?バイクに乗られるんですか?
ーA.そうなんです。ツーリングが趣味で、主人といつもバイクで出かけています。
ーQ.意外ですね〜!話を戻しますが、ご結婚はいつ頃されたんですか?お子さんは?
ーA.20歳の時です。
職場の男性と結婚しました。女2人です。
ーQ.子育てをしながら、お仕事を続けていらっしゃったんですか?
ーA.子どもに手がかかるうちは、務めることはしていませんでした。
でも、時間を見つけてお裁縫の内職をしたりしていました。子どもの成長に合わせて仕事を変えていったような感じですね。
ーQ.今のお仕事のどこに魅力ややりがいを感じていますか?
ーA.現在勤めている調味料メーカーの営業の仕事に関しては、商品をお客様に提案して喜んでいただけることや、自分なりの手書きPOPなどで創意工夫した提案をできることがやりがいであり、面白いところです。
劇団の方は、私たちの演じるものは『水戸黄門』です。観てくださる方々(特にお年寄り)が、喜んでくださることがとても嬉しいです。特に施設公演では、テレビ『水戸黄門』の放送は終わってしまいましたが、その「水戸黄門をもう一度、演劇で観ることができる!」と、とても喜んでくださることが嬉しいです。公演中もお年寄りの笑顔、涙を流している方、公演終了後のお客様ひとりひとりへのご挨拶では、握手とありがとうの言葉を頂きます。施設の職員様からは、『普段笑顔のない入所者さんが今日は笑っています。』との有難いお言葉もいただきました。いつも、「私たちの演劇で元気になっていただこう!」と演じますが、逆にこちらがお年寄りや皆さんから元気をいただいています。私たちから、『ありがとう』です。
ーQ.10年後どこで何をしていたいですか?
ーA.劇団で、全国の施設慰問公演をしたいです。また、趣味のバイクで主人とツーリングで旅をしたいです。
《 茨女レポーターVOICE 》
子どもの成長とともに働き方を柔軟に変えながら、ご自身の夢もしっかり実現されて輝いている姿が印象的でした。
何も子育てが大変だからと言って、夢や目標を諦めることはない。自分が思い続けていれば、人生チャンスはいつか訪れるんだと加藤さんのエピソードを通じて感じました。
(茨女レポーター:川井 真裕美)