助川 有美さん 31歳
Profile
ひたちなか市出身。茨城県立佐和高等学校、茨城キリスト教大学文学部現代英語学科卒業後、地元企業に就職を経て、2013年から茨城県観光物産協会の外国人誘客空港担当として勤務。2016年4月より羽田タートルサービス株式会社に入社。インフォメーション業務に携わり、2018年に結婚。
父が与えてくれた選択肢
「将来役に立つかもしれないから。」と父の勧めで、小学校時代に英語塾に通い始めた助川さん。これをきっかけに英語が好きになり、将来英語を使った仕事に就きたい!と考えるようになったと言います。「あの時の父の言葉が、今の道に繋がっていると思います。」と笑顔で話してくれました。
留学したからこそ感じた言葉の壁
「両親は高校卒業後、就職してほしかったようです。しかし私は、英語を使った仕事に就きたかったので、家から通えて英語が学べる大学を選択しました。」
大学時代には、結婚式場でアルバイトをしていたと言います。航空業界で将来働くために、接客やマナー、質の良いサービスや言葉遣いを学んでいました。
「その資金で、行きたかったアメリカに語学留学へ行くこともでき、留学して、今まで学んできた英語が通じず、自分への憤りや思いが伝わらないもどかしさを感じました。それから都内の航空業界の専門学校へ、エアライン研修にも参加しました。就職活動中は、キャリアカウンセラーのところにも通いました。だって何も行動しなかったら、そこで終わっちゃうじゃないですか!欲しい情報が学べる環境に、自分で出向かないと何も始まらないと思います。」
航空業界で働くこと これが私の夢!ずっと思い続けてきた
大学卒業後、地元企業に就職。でも心の中では、「航空業界で働く」という夢を持ち続けていた助川さん。そんな彼女に転機が訪れます。たまたま求人情報を見ていたところ、茨城県観光物産協会の求人を見つけたのです。「応募して面接を受けましたが、結果は不採用。しかし、採用担当者から『空港で外国のお客様をご案内する業務があります。』と声をかけて頂きました。すぐに返事をし、再度面接を受け、採用となりました。
空港での最初の仕事は、主に国際線を利用するお客様へ外国語の案内をすること。加えて“観光いばらき”というサイトの外国語版翻訳や、外国人向け観光ブログの発信も行っていました。
後に誘客業務からはほとんど離れ、現在は、かねてより希望していたインフォメーション業務に就いています。」と話す助川さん。
「今思えば、私が通っていた英語学科は、ほとんど外国人講師だったので、英語を話すことに対して度胸がつきましたね。外国の方に対しても、物怖じしなくなりました。
採用条件では、留学経験の有無は問われなかったのですが、先輩方はみなさん、留学経験がありました。」
お客さまの困り感に寄り添う仕事
「インフォメーションカウンターは、空港にいらっしゃるお客さまからの質問等にお答えし、ご案内をする場所です。1日200人以上のお客さま方が、インフォメーションカウンターにいらっしゃいます。空港見学でいらっしゃるお客さまも多いですね。プライベートではお店のリサーチもしています。茨城には、まだまだ知られていない素敵な場所やグルメなど発見がたくさんあります。季節ごとに茨城の旬を味わってほしいです。」
好きな仕事だからもっと学んでもっと成長していきたい
「私は空港という活気あふれる場所が好きなので、これからも空港業務に携わっていきたいです。楽しい出発、お別れの少しさびしい出発、いろいろな出発があって、それぞれにドラマがあるなと感じています。そんな風景を見ることも仕事の楽しみのひとつです。」
航空業界で働きたい!と思い続け、その夢の実現に向けて「学びたい」と貪欲に、そして積極的になれたことが助川さんの強み。グローバルな人材が揃う職場でも自信を持って働く土台には、助川さんの飽くなき学びの姿勢がありました。
(茨女レポーター:柴沼 あずみ)