金田 優香さん 29歳
Profile
水戸市出身。 水戸市立稲荷第一小学校、私立清真学園中学・高等学校、茨城大学教育学部理科専修卒業後、県外の放送局でキャスターを務める。2015年より地元の放送局キャスター。
ーQ.現在のお仕事について教えてください。
ーA.地元の放送局で情報番組のキャスターを務めています。
月に1週間、キャスターとして番組を進行する週があるほか、茨城のお出かけ情報とカルチャー情報コーナーのリポートを毎月各1本以上担当しています。担当コーナーでは、取り上げる内容のネタ探しから、取材先のアポ取り、現場取材、ロケの構成・リポート、映像の編集、字幕・音楽の挿入までやります。カルチャー情報では、自分でカメラも回しています。
ーQ.このお仕事に就かれた経緯と動機について教えてください。
ーA.中・高で放送委員をやっていて、マイクで何かを伝えることがずっと好きだったんですけれど、「まさかそれを職業にするなんて…。」と思っていました。
大学2年生くらいで、将来をリアルに考えた時に、昔から見ていて、身近に感じていた地元の放送局で働きたいという気持ちが芽生えてきました。でも、新卒の時の採用試験では、すごく緊張したこともあってかご縁がなく、県外の放送局の契約キャスターとして働きはじめました。
その後、Uターンをして、現在の放送局のキャスターを勤めています。
ーQ.Uターンを経験したことでよかったことはありますか?
ーA.現在勤める放送局では、関東の地域局の中でも制作している番組数が多く、仕事の幅が広いです。スキルも必要ですし、なんでも自分でやることが多いため、1年目にここに来ていたら大変だったと思います。
県外の放送局で色々1から教えてもらった3年間があったことで、現在の放送局で充実したキャスターの仕事ができていると実感しています。
ーQ.お仕事で苦労していることはありますか?
ーA.番組のネタが決まらない時は、苦しいです。
茨城でこの時期にはこれ、という定番はありますが、自分の切り口で作っていきたいと思いますし。番組作りには「なぜ今やるのか」「新しい、正しい情報か」「茨城にとって有益な内容か」が問われ、ネタを厳選するので毎回悩みます。
ただ、私は「これがやりたい!」と思うと突き進むタイプで、足りないところがあると現場にすぐ行って取材してきます。その結果、企画が通るのは嬉しいです。
ーQ.やりがいを感じる時はどんな時ですか?
ーA.取材先の方とお会いする前はドキドキしますが、実際に会うと「よく来たねぇ。」とあちこち連れて行ってくれたりお話してくれたりしてすごく楽しいですね。放送後に感謝や喜びの声をいただくと嬉しいです。
多くの人に届けられるからこそ、ひとつのコメントに対する責任が大きいと感じています。
ーQ.色々な方と接する際、大切にしていることは何ですか?
ーA.直接会って、目と目を合わせて話すことです。あとは、ちゃんと話を聞くこと。
仕事をしていく中で「あなたがやってきたこと、どんな思いでこの取り組みをしているかについてすごく興味があるので、1から教えて下さい。」という気持ちで行くと、ちゃんと答えてもらえることに気づけました。
ーQ.あなたの好きな茨城県内のスポットを教えてください。
ーA千波湖です。
水戸黄門漫遊マラソンの練習で走ったり、就職活動の際のエントリーシートの写真を撮ったりした思い出の場所です。
色々な場所に行っていて、2018年に、いばらき観光マイスターS級もとりました。
ーQ.今後の夢や目標があれば教えてください。
ーA.今までやってきた「伝える仕事」を何かしらの形で活かせるといいなと思います。茨城を良くすることには絶対に携わっていたいです。
子どもも欲しいなと思いますし、子育てをする中で自分から発信できることもあると思います。
《 茨女レポーターVOICE 》
キャスターを目指す前は、教員を志望していた金田さん。どちらの職業も、難しいことを噛み砕いて相手に伝わる言葉で伝える点が共通していると感じるそうです。理科を専攻した理由も、自分の言葉で人に合わせて伝えられる教科だと思ったからだそう。「人が好き、地元が好き」な金田さんが伝える地域の情報に要注目です。(茨女レポーター:柴田 志帆)