佐々木 美季さん 33歳
Profile
茨城県水戸市出身。 常磐大学高等学校、常磐大学人間科学部コミュニケーション学科卒業後、化粧品会社の株式会社ノエビアに就職、営業兼美容インストラクターを2年勤めた。
大学生時代に、アメリカで見たバルーンアートに感動し、日本でバルーンアートを広めたいという夢を叶えるため、24歳の時にバルーンアート専門店パパメイアンを水戸市にオープンする。
2010年にはバルーンの全国大会で準優勝、NHK総合番組に出演。国内のみならず、世界大会にも参加。
2011年、茨城県子育て応援企業奨励賞受賞。
全国で活躍し、バルーンアートの講師など次世代の育成にも力を入れている。
スヌーピー世界公認バルーンパフォーマーであり、2012年世界公認バルーンアーティストを取得。日本バルーン協会認定バルーンエキスパート。
ーQ.小中学生の頃はどんな子供でしたか?
ーA.3姉妹の末っ子で、2人の姉と比べられるのが嫌でした。
子供の頃から、他の人とは違う事で認められたいという気持ちが強く、その頃の想いが今の仕事にも繋がっているのだと思います。音楽と体を動かすことが好きで、ピアノとフィギュアスケートを頑張っていました。
ーQ.なぜ今の場所でそのお仕事をされているのですか?経緯と理由を教えてください。
ーA.自分が育った街、水戸市をバルーンでいっぱいにしたい、という夢を叶えるために地元で起業することを決めました。
学生の頃、今のお店の前の道を通学路として毎日通っていたため、この場所には思い入れがあります。
また、小さいお子様からお年寄りまで様々な年齢の方たちがこの道を利用している事もあり、当時認知度が低かった『バルーンアート』をいろいろな方に見ていただき、広く知っていただくために、ガラス張りである事、1階である事にこだわりました。
ーQ.お仕事やプライベートのことで、ターニングポイントになった出来事や転機など、エピソードがあれば教えてください。
ーA.やはり『東日本大震災』です。
9年前に起業した当時は、まだバルーンの認知度も商品価値も需要も低く、広告宣伝に力を入れ、少しずつ軌道に乗り始めた時の震災でした。全てのスケジュールがキャンセルになり、店を閉める事も考えました。
しかし、こういう時だからこそバルーンで人を笑顔にできるのではないかと思い、パパメイアンをまたゼロからスタートさせる事を決意しました。それまで自分がしてきたことを自信に変えて、一生この仕事をしていくと心に決めました。
ーQ.茨城オリジナルの良さはどこだと思いますか?
ーA.茨城は山も海もあり、自然溢れる美味しい物が豊富な地域です。
自然を生かした日本最大級のバンジージャンプやブロンズ立像としては世界最大の牛久の大仏、また花の名所でもある国営ひたち海浜公園、日本三大名瀑の一つ袋田の滝、日本三名園の一つ偕楽園など、年間を通して遊びどころや見どころがたくさんあります。また、水が綺麗でお米や野菜が美味しく、海が近いため、美味しい魚介類が安く手に入ります。
ーQ.今から行くとしたら、茨城県内のどこへ遊びに行きたいですか?
ーA.これから、夏に向けてどんどん暑くなるので、海水浴を楽しみたいです。
茨城は海に面していて、たくさんの海水浴場があるので、それぞれの海水浴場でマリンスポーツを楽しむのも良いですし、早起きした時は日の出を見ながら海沿いを散歩するのもすごく気持ちが良いです。 また、県内各地の海水浴場で行われる花火大会も必見です!
ーQ.女性として、お仕事とプライベートの両立で苦しんだことや日頃工夫していることはありますか?
ーA.基本的には常に仕事をしているので、プライベートの時間を作るのが難しいため、なかなか恋愛がうまくいかないのが悩みです。
また、意外と体力を使う作業が多いため、30歳を過ぎた頃からは体力作りも日頃の課題の一つです。 大きな仕事の後には頑張ったご褒美として、スタッフと一緒に美味しい料理やお酒を楽しんで、次の仕事への活力とします。
ーQ.10年後どこで何をしていたいですか?仕事やプライベートの何か目標やイメージしていることがあれば教えてください。
ーA.次の世代に繋げながら、もちろん、自分も今の仕事を続けていると思います。
街中がバルーンで溢れる様な世の中になっていると良いですし、そのために自分ができる事をこれからも続けていきたいです。プライべートなことで言えば結婚していたいです。
《 茨女レポーターVOICE 》
小さい時からバルーンが大好きだった佐々木さん。大学時代に訪れたアメリカの、フェスティバルでまちなかを彩るバルーンや、スーパーや日常生活にバルーンが定着している遊び心に感動したのだそう。それをきっかけに日本でもバルーンを広めたいと思い、地元の水戸市でバルーン専門店を経営する事を決意したとのこと。
その後は全国大会で準優勝するなど活躍の場を広げていた矢先に震災があり、経営困難になってしまった際も、バルーンでみんなを元気にしたいと勇気を与える事で危機を乗り越えたと話す佐々木さんはとても華奢で可愛いらしい印象を受けました。 夏でも冬でも、現場の作業は外が多く、バルーンを作るヘリウムガスは1つ60㎏もあり、女性1人で運ばなければならないので、体力勝負の仕事でもあるそうです。バルーンアートを広めるため、今後も挑戦して、未来のバルーンアーティストの育成にも力を入れいきたいと話していた佐々木さんの表情はとても輝いていました。 (茨女レポーター:杉山 ちひろ)