水上 香織さん 26歳
Profile
茨城県水戸市出身
水戸第一高等学校卒業、東京大学へ進学、
現在はインドの歴史を研究する博士課程の大学院生、日本学術振興会特別研究員としてインドに留学中。
ーQ.なぜ茨城を出ようと思いましたか?
ーA.なぜか小さいころからインドが好きで、大学に進学したらインドについての勉強がしたいと漠然と思っていたんです。
そうしたら高校の先生に、「インドについて満足に研究しようと思ったら東京の大きい大学に行ったほうがいいよ」とアドバイスされて、東京に行きたいなぁと思うようになりました。
ーQ.県外へ出て良かったですか?
ーA.良かったと思います。
研究施設や資料がたくさんあるし、研究者が集まる機会も地方とは比べものにならないくらい多いですし。生活面でもたくましくなったと思います。茨城が恋しくなることもありますけど、東京で頑張っている茨城出身の友達にたまに会えればそれだけで元気をもらえます。
ーQ.茨城を出て辛いと感じたことは何ですか?
ーA.一人暮らしに慣れなくて最初は大変でした。
特に高熱を出して大学で倒れたときには、廊下に突っ伏してしばらく動けず、床の冷たさを感じながら、家族が近くにいればなぁと心底思いました。
ーQ.今の仕事のどこに魅力ややりがいを感じていますか?
ーA.わたしはインドの歴史を研究しているのですが、歴史学って「ある時代・地域・事象をどう認識するか」という問題と深く結びついているので、歴史研究の蓄積過程は、言い換えれば世界認識の更新過程だと思っているんです。
人類の世界観を更新する作業に少しでも関われると思うと本当にわくわくします。
ーQ.10年後どこで何をしていたいですか?
ーA.どこで何をしていてもいいので、変わらずに家族や友人やお世話になった方々との関係を大事にしながら生きていられたらいいなと思います。
《 編集部レポート 》
インドへ留学し、研究発表でパキスタンへ渡り、年越しは留学中の夫を訪ねるためイランへ…と大変多忙な中で取材に答えていただきました。
茨城を飛び越え、日本から飛び出し、まさにグローバルな世界で活躍する水上さん。
大切な家族や友人がいるふるさとの茨城出身であることを誇りに、世界を股にかけ、益々ご活躍してくれることを期待しています。
世界規模で活躍している茨女もいるんですね!