塙 裕美子 さん 23歳
Profile
茨城県笠間市出身。
大成女子高等学校の家政科で学び、ファッション興味を持ち、卒業後は都内のバンタンデザイン研究所のコレクションデザイン学科へ進学。
3年勉強した後、都内で就職をしようと考えていたが、両親の勧めもあって地元へ帰ってきて「陶芸をやりたい」と思い、現在は「笠間工芸の丘」の工房スタッフとして勤務。
ーQ.なぜ陶芸をやりたいと思ったんですか?
ーA.元々、両親の知り合いに陶芸家さんがいたりしたので、やってみたいな〜と思っていました。
実際に、陶芸のことを調べたら、今から初めても早くはない、勉強に時間がかかる深い世界だったので、21歳の時にここへ就職を決めました。
ーQ.陶芸のお仕事で、修行などはあるんですか?
ーA.ここは窯場の仕事なので、基本的なことを学びながら働いています。
時間があれば自分の作品づくりをしたりしています。
ーQ.ご両親に茨城へ帰ってくるように言われて、素直に帰ってこられたのはなぜですか?
ーA.東京は人が多くて疲れてしまいました。あと、人間関係につかれてしまって…。
自分のキャパを超えた人間関係ができていしまっていて、それは一旦置いておいて、自分のやりたいことに没頭したいなと思って帰ってきました。
ーQ.地元へ帰ってきて、改めて感じた茨城の良さは何でしたか?
ーA.一番は、家に家族がいることです。
ひとり暮らしをした経験のある方はみんなわかると思うんですが、やっぱり家族が側にいる生活はいいですね。
ーQ.帰ってきて、地元に旧友は結構残っていますか?
ーA.全然いないですね!(苦笑)
進学や就職で日本全国へ散らばっいています。
でも、また帰ってきて、地元に人が少ないからこそ、出会った一人一人に縁を感じますし、そこから人の輪が広がって仲良くなって…そこがまた茨城のいいところだと思います。
ーQ.お仕事のどこに魅力ややりがいを感じていますか?
ーA.驚きが多いです。
子ども達が作った作品を見ていると、その自由な発想からいい刺激を受けています。笠間焼きは、自由な焼き物なので、子ども達にもその笠間焼きの良さが伝わっているのかなと嬉しくなります。
ーQ.このお仕事の大変なところは、苦労したことは何ですか?
ーA.このお仕事は、思った以上に体力が必要なんだなと驚きました。
この仕事を始めて数ヶ月の時にギックリ腰になってしまって辛かったです。ロクロを回す時の腰の負担が意外と大きいんです。
ーQ.プライベートで何かハマっていることはありますか?
ーA.すごいあります。私多趣味なんです。日本語ラップがすごく好きなんです。
あと、最近一眼レフを買ったので、作った音楽とか撮った映像を編集してユーチューブにアップしたりしています。
また、現代アートや読書なんかも好きなんです。趣味がたくさんあるんですが、そういった多趣味を極めた人間になりたいんです。
バンタンデザイン研究所で学んでいた時に、レディー・ガガの衣装をデザインしたファッションデザイナーの方やEXILEの衣装を作っているデザイナーの方のところへインターンへ行ったりして、激しいバキバキのひと時を過ごしました。そんな生活を送ってきて、私にとっては、今はとても充実した時間を過ごせています。
ーQ.その当時よりも充実していると感じるのはなぜですか?
ーA.今の方が充実していますね。
その時は、お花が綺麗とか、風が気持ちいいなどと感じられなくなっていて、ここではそれが感じられて幸せな充実した日々を過ごしています。
ーQ.休日は何をしていますか?
ーA.休みの日は、音楽・映像の編集をしていることが多いです。
あとは、映画を観たり、図書館へ行ったりしています。笠間の図書館は、焼き物の資料がたくさんあって非常におすすめです。
ーQ.将来の夢はなんですか?
ーA.将来は、音楽をやっているのもあって、陶芸と音楽をミックスさせた現代アートのような作品作りをして、若者の感性で地元を盛り上げていくようなことをしたいです。